グーグルが検索結果を表示する際には、全ての結果を「アルゴリズム」によるロボットなどの機械による評価に基づいているわけではありません。
アルゴリズムによって得られた検索結果を、人間が確認しています。
問題があれば手動で修正したり、アルゴリズム自体を修正するという作業を繰り返しています。
人間による評価には「検索品質評価ガイドライン(ジェネラルガイドライン)」 というものを基準にしているそうです。
これは一部が公開されていて、大きく分けると以下の3部構成になっています。
part1.Page Quality Rating Guideline ページの品質を評価する際のガイドライン part2.Understanding Mobile User Needs モバイルによる検索者のニーズの理解 part3.Needs Met Rating Guideline 検索者のニーズとの一致を評価する際のガイドライン
コンテンツSEOとは?
コンテンツSEOとは、コンテンツを新しく作成したり、既存のものを修正したりすることを意味します。
SEO を上げていくためにはGoogle に評価される必要があります。
グーグルに評価されるためには、コンテンツをどのようなものにすれば良いのでしょうか?
上記の検索品質評価ガイドライン(ジェネラルガイドライン)」を読み解いて、 「グーグルに評価されるコンテンツ」とは何かを理解して、 SEO を向上させましょう。
Page Quality Rating Guideline ページの品質を評価する際のガイドライン
ページの品質とは、そのページが信頼に足るかどうか?を評価されます。
ページの品質の評価でもっとも重要な要因
「Page Quality Rating: Most Important Factors」として述べられていることを要約すると以下の通り。
●ページの目的
●専門性、権威性、信頼性(Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)
●メインコンテンツの品質と量
●Webサイト情報と、サイト情報に関する責任の所在
●Webサイトとサイト責任者に関する評判
ページの目的とは?
ショッピング、ニュース、フォーラム、ジョークや趣味など、ページの種類は無限にありますが、これらが評価を決めるということではなく、それらのページにおいて以下の目的を1つでも満たしているかどうか。
●トピック、テーマに関する情報を適切に共有。
●個人または一般的な情報の共有。
●写真、ビデオ、またはその他の形式のメディアの共有。
●意見や見解の表明。
●ユーモアや楽しませるため
●商品やサービスの販売目的。
●他のユーザーが回答できるように、質問を投稿できる。
●ファイルの共有やソフトウェアのダウンロードができる。
とあります。
専門性、権威性、信頼性(E-A-T)とは?
専門性とは?
専門性とはわかりやすい例えは、医学的な、もしくは医療に関する情報であれば医師によるコンテンツが権威、信頼性があると判断されやすくなります。
必ずしも、資格や公的免許が必要なわけではありませんが、情報の根拠となる裏付けが必要になります。
医学的なこと、法的なことであれば、専門家や公的な資格を持つ人や集団のコンテンツが評価を受けやすくなります。
しかし、日常生活に関わる知恵や活動に関することは、必ずしも専門の資格を持つ必要がありません。
経験や体験によって専門的な情報を提供することはできます。
権威性とは?
権威性とはある分野において「この人の情報なら間違いない、正しい」という状態にあることです。
ここでも医師の例えがわかりやすいと思います。
病院へ行ってお医者さんのいうことに疑問を持たないのと同じです。
医学的なことであれば、医師のいうことであれば、間違いないと誰もが信じています。
グーグルの評価は権威性の高い人や組織のコンテンツが高くなります。
信頼性とは?
信頼性を評価する明確な基準はありませんが、公的機関、例えば大学の研究結果などと個人が発信する統計の数字では、前者が信頼する人が多いと思います。
このように多く人から信頼を得ている状態を評価します。
このEATは一つ一つが独立して評価されるわけではなく、総合的に判断されています。
治療院経営者として、確かに医師が膨大な専門知識をまとめてわかりやすいコンテンツはありがたく参考にさせていただきますが、しょうもない内容でも、医師の発言なら高く評価されてしまう現状には、憤りを感じますが仕方ないですね。(^。^)v
メインコンテンツの品質と量
メインコンテンツは、ページの目的を達成するのに直接役立つページです。
メインコンテンツの質はページの品質を決める大きな要因になります。
ニュースサイト:最近の重要なイベントや事件に関する情報提供
ショッピングサイト:商品を売ることと商品自体の情報提供
ビデオページ:例えば、猫のたわいもない、可愛らしい瞬間を共有
通貨、為替のサイト:様々な通貨間の為替計算
上記のような、サイトページで商品ページであれば、検索者が購入しやすいように十分な情報が、質と量ともに提供されていると高い評価が得られます。
商品の説明文だけで画像がなく、値段も記載されていなければ、情報の質、量ともに欠けている状態なので評価が低くなります。
コンテンツの量は多すぎても、余分な蛇足的なものであれば、評価が下がってしまいます。
文字数ではなく、有益な情報の量が問題になります。
Webサイト情報と、サイト情報に関する責任の所在
サイトで提供している情報の責任者が誰であるかを明確にすることは、E-A-T(専門性、権威性、信頼性)を高める上で重要な要素の一つです。
責任の所在が誰にあるかを明確にすることによって、潜在患者はそのサイトの情報を信頼することができる。
Webサイトとサイト責任者に関する評判
ウェブサイトの評判は実際に使った人の口コミもしくは、そのテーマ、トピックの分野のエキスパートの意見に基づいています。
ウェブサイトは先生の院、そのものを表現しているということを肝に命じておいてください。
ウェブサイトの評判は院自体の評判でもあります。
サイトの評判は外部リンクや引用によっても評価されますので、やはり質の高いコンテンツを意識することが一番です。
治療院のWEBページでは他の業種よりもPage Qualityがめっちゃ大事
YMYLとは?
グーグルは「YMYL」に関する業種のページでは、他の業種よりもさらに質の高さを要求しています。
「YMYL」とは、「Your Money Your Life」の略です。
文字通り、お金と命、健康に関わることについては、より重要な影響を与えることがあるので、必要とされるページの質は高くなります。
ジェネラルガイドラインによると 「Your Money or Your Life (YMYL) 」
ショッピング、あるいは金融取引に関するページ: オンラインストアやオネットバンキングのように、ユーザが買い物をしたり、金銭のやり取りをしたり、支払いができるページ。
財政・財務・金融に関する情報ページ: 投資、税、定年後の計画、住宅の購入、学費、保険加入などについてのアドバイスや情報を提供するページ。
医学的な情報ページ: 健康、医薬品、特定の病気、体調、メンタルヘルス、栄養などについてのページ。
法律に関する情報ページ: 離婚、養育権、遺書の書き方、住民になるための手続きなどについての法律的な情報を提供するページ。
ニュース記事、公的、公式の情報のページ: 地方/都道府県/中央政府のプロセス、政策、市民、および法律に関する情報、災害対応サービス、政策、社会福祉、国際行事、ビジネス、政治、科学、そしてテクノロジーなどの重要なトピックに関するニュース。
その他: 上記以外にも、養子縁組や運転や車に関する安全についての情報など、多くのトピックが「YMYL」に関係しています。 [/st-mybox] 全ての記事にYMYLが関係しているわけではありません。
Mobile User Needsの理解
モバイルによる検索者のニーズの理解
現代人は様々なシチュエーションで多種多様なスマホの使い方をしています。
ユーザーは特定のサイトを探したい場合もあれば、要件を伝えるために電話として使う場合もあります。
使い方はシンプルな時もあるし、複雑な場合もあります。 例えば、ある映画の監督名を調べるだけのこともあるし、その映画がどこで観れて、チケットを買って、映画館の地図を調べて、ナビとして使うこともあります。
このようにスマホなどのモバイルには、多くのことを期待しています。
同時に、デスクトップやラップトップのパソコンとは大きく違って、スマホなどのモバイルを使っての検索は面倒なこともあります、例えば・・・
- データ入力が面倒:スマホでタイピングするのは困難であることがあります。タイプする代わりに、ボイス入力することもありますが常に正しく認識されるとは限りません。
- 小さいサイズのスクリーンはスマホの機能やアプリ、ウェブページの利用を困難にします。
- モバイル対応になっていないページやナビもあります。画像もきちんと見れなかったり、文章も横へスクロールしないと収まらないこともあります。Flashなどの機能に対応していないこともあります。
- ネットの通信速度も遅くなりがちです。結果として、ユーザーの時間を浪費してしまいます。
モバイル対応の評価を上げるために、スマホでの検索を経験しないといけません。
そして、このモバイル対応のためのガイドラインを参考に改善してください。 アイフォンのSiriやアンドロイドのボイスコマンド、「OK、グーグル」「ヘルプ」などのボイス入力機能も使うようにして、改善に役立ててください。
「Needs Met」検索者のニーズとの一致を評価する際のガイドライン
潜在患者にとって、検索意図は違いますから、検索結果は検索意図に一致したコンテンツを表示しないといけません。
グーグルは検索クエリから検索者のニーズを推測しています。推測したニーズと一致し、満足させるページを検索結果として返しています。
There are many different kinds of queries and results, but the process of rating is the same: Needs Met rating tasks ask you to focus on mobile user needs and think about how helpful and satisfying the result is for the mobile users.
genaral guidelineから引用すると、上記のように「モバイルユーザーにとって」とありますので、自身でのチェック際はできるだけスマホでの見え方を意識しましょう。
まとめ
コンテンツSEOとは新規にコンテンツを作成したり、既存のものに修正を加えるなどして、情報を提供して検索上位を狙うことです。
この時重要な要素として3つあります。
Page Quality Rating (ページの品質) Mobile User Needs(モバイルユーザーのニーズ) Needs Met Rating(ニーズとの合致)
これら3つを踏まえて、SEOを高めるためには5つの点を明確にすること。
- ページの目的 Expertise(専門性), Authoritativeness(権威性), Trustworthiness(信頼性)
- メインコンテンツの質と量
- メインコンテンツの作成者の、責任の所在
- メインコンテンツ作成者の評判
- 最後に、モバイルユーザにとって使いやすいページであるように作成すること。
コツコツ、有益な情報を継続して配信すること以外になさそうですね。]]>