SEOを上げるためには、「検索者が求めている情報を提供して、コンテンツの質を高める」ということにつきます。
でも、SEOを上げる裏技があるよ!って噂も聞いたり、聞かなかったり。
ただ、覚えておかなければいけないのは、グーグルが求めているのは、「ユーザーにとって利益のあるもの」。
だから、意図的に裏技的な行為を行って検索順位をあげようとしたり、意図しなくてもグーグルから不正とみなされてしまうような施策をすると、評価が下がり順位も上がりません。
不正とみなされないように最低限の情報を得て、検索順位をあげるための方法をこの記事では紹介します。
グーグルから不正とみなされずに順位をあげる方法
グーグルから不正とみなされるような行為を、「スパム行為」と言います。
知らないうちに、スパム行為をしないようにすることはもちろん、実際にSEO業者からの営業の電話がしょっちゅうあります。
良い業者ばかりでもありませんので、騙されないためにも、知識として抑えておいてください。
少し古い記事になりますが、グーグルがコンテンツの質を判断しようということで導入された「パンダアップデート」というアルゴリズムの導入がありました。
今ではコアアルゴリズムに統合されて、自動で更新されています。
もう一つにペンギンアップデートというものがありますが、こちらは自作自演の被リンクを操作するなどの、不正行為を見抜くためのものです。
この2種類のアップデートにより、スパムとして判断されてしまいます。
グーグルに「スパム」と判断されちゃう3つの施策
グーグルにスパム、不正としてみなされる行為には次の3つがあります。
- 価値の低い内容、コンテンツ
- 質の低い外部からのリンク
- クローラへの偽装行為
スパム扱いされる価値の低いコンテンツとは?
中身が薄い記事内容 コピーコンテンツ、ミラーサイト ツールなどで自動に生成したコンテンツ キーワードの乱用、詰め込みすぎ
中身が薄い記事内容
中身のないコンテンツは低品質という評価を受けてしまいます。
他の院のサイトや医療ページからコピーしてきた内容や写真に、語尾を変えただけとか少し文字を足しただけのページ、文字数が多いだけで、オリジナルな内容が全くないものは低品質と評価される可能性があります。
文字の数を目標にしては、文章に内容が伴ってきません。
伝えたい内容を記事にすることで文字数は増えるはずなので、潜在患者さんに伝えたいことを深掘りしましょう。
コピーコンテンツ、ミラーサイトとは?
ブログを書くときに、他の記事を参考にすることもあると思います。
そのときに気をつけたいのが、コピーコンテンツです。
グーグルは同じような内容のサイトを検索結果として表示することを嫌います。
だから、似たような内容であれば、評価されにくいということがあります。
中でも、サイトを完全にコピーしたものをミラーサイトと呼びます。
コピー、もしくはミラーサイトが、必ずしも悪い行為ではありません。
ただ、盗用目的、相手を陥れるための行為であれば、評価が下がるばかりでなく、著作権侵害にもなる可能性があります。
また、自分が知らないところで、盗用されているケースもあり院のサイトの順位が極端に下がることもあります。
コピーが気になる場合は、チェックするツールもあります。
盗用されていた場合には、グーグルに訴えることもできます。 著作権侵害による削除 グーグルが重複サイトに対する考えはこちらに詳しく掲載されています。
ウェブサイトマスターガイドライン「重複サイト」 治療院で多いのは、自サイト内でコンテンツを使いまわすケース。
院への誘導をどのページにも貼り付けていることがあります。
長文の場合は、コピーとしてみなされる可能性もあるので、リンクを貼って誘導した方がいいかも。
自動生成コンテンツ
自動生成コンテンツとは「機械により自動翻訳された文章」や「特定のツールによって、文法的には間違いではないけれども、意味が理解できない文章」さします。
コンテンツとは、潜在患者にとって意味が読み取れるものでないといけません。
しかし、「記事の数が多い方が有利」と考えるケースも少なくありません。
そういった場合、安易に記事を作成するために、「自動生成されたコンテンツ」を利用した場合にも、グーグルからの評価は下がってしまいます。
内容の濃い、説得力のある文章を書くなんて、面倒臭いですからね。
「特定のツールによって、文法的には間違いではないけれども、意味が理解できない文章」のことを「ワードサラダ」と呼び、古くからある、バレバレの手法です。
間違っても手を出さないようにしてくださいね。 コンテンツの自動生成については詳しく知りたい方はこちら
キーワードの乱用、詰め込みすぎ
「キーワードの乱用」も検索順位を下げてしまう要素の一つです。
同じページ内で、同じワードの乱用、すなわち使い過ぎる行為もスパムとして判定されてしまいます。
むやみに同じワードを使いすぎるのは避けましょう。
あくまでも、「読みやすく、理解しやすく」です。 グーグル「キーワードの乱用」について詳しくはこちら
質の低い外部からのリンク
ペンギンアップデートにより、人工的に被リンクを作成するスパムも評価を下げてしまいます。
Googleのウェブマスターガイドラインの「リンクプログラム」にはGoogleが不自然と考えるコンテンツの例が掲載されています。
被リンクについて詳しく調べたい方はこちらもどうぞ ウェブマスターガイドライン 「リンクプログラム」 グーグルが評価を下げるものとして、相互リンクサイトやリンクを貼る代わりに、紹介する商品を無料にするといった行為もスパム行為と判断されるとあります。
リンクは、「良い内容だから紹介したい」という純粋な動機でおこる行為でないといけません。
裏技はあくまでも、裏技です。バレます。 サーチコンソールで、自サイトへの外部リンクを調べることもできます。 ↓
評価をあげるために、質の低いリンクを外すこともできますが、手間がかかりますので専門の人に頼みましょう。
クローラーへの偽装行為
「クローキング」という行為と「隠しテキスト、隠しリンク」という行為があります。
クローキングとは?
ウェブマスターガイドラインの「クローキング」によると クローキングとは「ユーザーと検索エンジンには違うページを見せること」です。
検索者には画像を見せて、クローラーにはテキストを使って検索順位をあげようとするものです。
グーグルが検索者にとって有用と考えて返した結果と検索車の意図がづれてしまいますので、スパム行為とみなされます。
隠しテキストと隠しリンク
「隠しテキスト」とは例えば、白い背景に、白文字を使って、視覚では見えないようにしてテキスト(キーワード)を隠すことです。
「隠しリンク」とは、小さな一文字に、リンクを貼ることです。
ウェブマスターガイドライン「隠しテキストと隠しリンク」によると
白の背景で白のテキストを使用する テキストを画像の背後に置く CSS を使用してテキストを画面の外に配置する フォント サイズを 0 に設定する 小さな 1 文字(段落中のハイフンなど)のみをリンクにしてリンクを隠す
とあります。
キーワードの乱用がバレないように、不自然なリンクがバレないように視覚的に隠してもバレるようになっています。
まとめ
ガイドラインは頻繁にアップデートされていますので、定期的にチェックしておくべきです。
Googleの検索エンジンは、進化し続けています。
一昔前には効果のあった施策でも、今では簡単にスパム行為として見抜けるようなっています。
まずは、裏技的なことに頼らない、近寄らない、真摯にサイトを作成することを心がけます。
さらに、気づかないうちにスパム行為をしてしまっている能性もありますので、ウェブマスター向けのガイドラインもある程度のレベルで理解しておくべきです。
悪徳業者にも騙されずに済みますので。